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在世界一號,
5

「転入生だ。お前がいなくなって少しした頃に来た。」

「転入生ぃ?」

まさか途中編入生だとは思っていなかったらしい。
まあ俺も驚いた。


「理事長の甥なんだってよ。」

要するに裏口。
あいつが頭いいように見えるか?


「どっから聞いたの、そんなことー」

「あいつ。」

「ん?」

「だから、編入生から直接。あいつ俺に惚れてんだよ。」

「ふぅんー。」

普通の対応された。面白くない。

シィァンはチャラく見えるけどそんなに遊びは激しくない。
たまに親衛隊の奴と寝たりはするけれど、それも気が向いたら程度。

『そういう行為』は指先に悪いからあまりしないらしい。
前にふざけて聞いたら生真面目に答えられた記憶がある。

本当に、こいつはバイオリンに対してだけは真摯でまっすぐで躊躇いがない。

それが俺にとっては誇らしいと同時にやっぱり少し物悲しいのだ。


それでも俺は、そんなこいつだから、大事にしたいと思うのだけれど。




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あきゅろす。
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