在世界一號,
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** 会長side **
四ヶ月前、転入生が来た。
見た目は最高、中身は最低、な。
丁度その一週間前くらいに会計の今田響が公演でヨーロッパに行ってしまって。
『聴きたいときにあいつの音が聴けない。』
そんな状況。
今まで何度も体験してきたはずだった。
でも、いつもとは違う。
今回の公演はあいつにとってすごく大きいものだってことぐらいわかっていた。
『もう、帰ってこないかもしれない。』
本来ならば、あいつはもうここにはいない予定だった。
それを無理に引き止めて縛り付けたのは、俺。
面倒ごとをとことん嫌う奴のことだ。
多分、俺も多少は嫌われてしまっただろう。
それでも、いい。
…あいつが遠くなるなんてそんなの、耐えられるはずがない。
だから、少し自分をセーブ出来なかったのだ。
うるさい転入生にイラついて。
あわよくばあいつが帰る前にこの学園から去ってしまえとも思って。
俺は、転入生に惚れたフリを、した。
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