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在世界一號,
12


第三音楽室。

俺のカードキーと会長のカードキーでしか開けることのできない場所。

俺の為の、そして会長の為の空間。



生徒会のある階をさらに上に行くと、理事長室がある。

第三音楽室は、その階にある。


普通の階にあったらなんでその音楽室を使わないのか不自然だし、
理事長室の階にあれば誰にも邪魔されずにすむからだ。


普通の音楽室よりだいぶ広いそこ。
隣の理事長室で冷房が効いているからなのか、部屋は丁度良く涼しくなっていた。



「一曲だけね。俺今日ほんと疲れてるから。」

「ああ。」


バイオリンを、構える。

馴染みすぎた感触。目を閉じ、そして。
















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