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Long Song
1

「あ…っ、も、出る…っ」

くすり、と男が耳元で笑う気配がする。
ムカつく。このままじゃ終われないでしょ。

「……っ」

思いっきり締め付けてやると、今度は微かに息を呑む気配。

「はっ…ざまーみろ…、ぅあっ!」

「こっちのセリフだ、…っ」

急に突き上げのピッチが早くなる。
負けるつもりはないけど、やばい、イイ。

「あっ、あぁ、あ…っ、んぁっ」

断続的に息が詰まって声が漏れる。
くるりと繋がったまま体を反転させられて、今度は男と向き合う形になった。

「お前、イイな。名前、なんてーの…っ?」

「永、久…っ、ふ、」

「…俺は響(キョウ)だ。呼べよ?名前。」

珍しい。
普通こういう時は名前は聞かない・言わないのに。
今までに聞かれたことは何度かあっても答えたことは一度もなかったのに。

「響…っ、や、ぁあ…きょう、やめ…っ」

「イけよ、永久。」

名前を呼ばれただけで熱くなる体。こんなの初めてだ。

「っぁ、や、ぅんっ、あ…ぁあ―――…っ」

「……っ、く…」

真っ白になった頭の中で、唄が、聞こえた気がした。





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