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透、風紀を守る! 3
「篠原先輩、剣道ってどんな感じですか。興味あるんですけど」

 俺の言葉を聞いて、篠原先輩の顔がほころんだ。

「興味持ってくれて嬉しいな。うちの学校は体育の選択授業で剣道があるから、一度試してみたらどうだろう。もちろん、体験入部も大歓迎ですよ」

 俺は満面の笑みで「腕が治ったら是非!」と答えた。

 その言葉を聞いて、より一層先輩は嬉しそうな表情をした。

「顧問の唐草先生は教士八段なんですよ。昔、全国大会で優勝されたそうです」

 篠原先輩の言葉に俺はパアッと目を輝かせた。

 教士八段ってすごい!!

 入学案内にはそんなこと、一言も書かれていなかった。もしかして、知る人ぞ知るってヤツなのか?

 これは絶対、唐草先生にお会いせねば!!

「ところで、もしかして足達君も何か武道をやってますか?」

「はい。今は週一くらいで合気道の道場に通ってます」

「やっぱりそうですか。姿勢がいいし、何より芯が強そうだから。鍛えてるなって感じが滲み出ていました」

 にこにこと笑いながら、そんなことを言う先輩。

「本当ですか。そんなこと初めて言われました。嬉しいです!」

 俺は飛び跳ねんばかりに頬を染めて喜んだ。

 会話を横で聞いていた木戸先生は、「俺にはわからん……」と呟いていた。

 うるさいな!

 わかる人にだけわかって貰えたらいいんだい!



 正直に言えば、嫌で嫌で仕方なかった風紀委員だけれど、篠原先輩に会えるならちょっと楽しみになってきた。

 あと、剣道部も!!

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あきゅろす。
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