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透、遭遇する! 5
 伸びてきた金髪男の手首をつかむと、すかさず膝蹴りが飛んできた。

 俺はそれをすり抜けるように脇の下をくぐり、腕を一回転ひねり上げる。合気道で言うところの、四方投げというやつだ。

「――?!」

 次の瞬間、地面に転がった金髪男は呆然とした顔をしていた。ハッと慌てて立ち上がってきたところをもう一ひねり、再び四方投げでひっくり返す。

 その腕を押さえ込んだまま、すかさず開襟シャツの襟をつかんで締め上げた。

「ぐ……ふ!」

 金髪男は俺の腕をもう片方の手で引き剥がそうと爪を立てていたが……やがて抵抗が弱まり、落ちた。

「……ふー」

 俺は締め上げていた手を離し、早川の元に駆け寄る。

「早川……大丈夫か」

「お、お前……」

 早川は唖然とした表情で俺を見つめていた。

「後悔ならこの路地に入った時からしてる。立てるか?」

「……ああ」

 俺は、道場で使っていたタオルをスポーツバッグから出して早川に渡す。

「さっき使ったタオルだけど、水洗いしてあるから顔ぬぐえよ」

「い、いいよ。血がついちまう」

「アホか。そんなツラで表に出せるかっつの」

 そう言い放つと、早川はしぶしぶ顔の血を拭いた。鼻にもポケットティッシュを詰めてやる。

「お前……何でこんなところウロウロしてんだよ。沢木に伝えといたのに……」

「何を」

「な、何……って、コイツがお前探してるって話だよ!」

「はあ?」

「だから、俺がお前にぶちのめされたっつー話をどっかから聞きつけたルネが、お前とガチ勝負したがったんだ……」

 さ、沢木からの電話ってソレですかー!

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あきゅろす。
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