『同趣味』俺の方が上手い編
今回は『同じ趣味、違うアイツ』のメイン二人(ようやく)の掛合。第五章終了後の一幕です。
***
尊志(以下、尊)「はぁー(ため息)」
芹沢(以下、芹)「機嫌直せって。似合ってたけど」
尊「……褒め言葉にも慰めにもならん」
芹「まー、そうなんだろうけどな。ギャハハ」
尊「笑ってられるのも今のうちだぞ。姉貴が絡んでいるのが怖いのだ。どうも姉貴はインターネットに同じ趣味の友達が多いようで、ちょくちょくオフ会やらに参加しているのだ」
芹「それが何か問題あんのか?」
尊「今日の写真をネットにバラまかないか不安だ」
芹「……さすがにそれはねぇだろ?」
尊「まぁ……目にモザイクくらいはかけると祈っているが」
芹「ま、マジでか?(頭を抱える)」
尊「……(こくり)」
芹「ほんっと悪かった。何度もリテイクって言われる度に苛々してきてよ……つい」
尊「……もういい。たかがチューだ」
芹「案外余裕かましてるな」
尊「キスに関してはきっと俺の方が上手いだろうからな」
芹「は?! お前、何言っちゃってんの?!」
尊「キミ、彼女はいたことがないって言ってたではないか」
芹「アホか! すっげぇのするっつの。腰砕けるっつの!」
尊「またまた。はっはっは」
芹「うおお、超ムカツクぞ!」
尊「はっはっは……」
***
タカちゃんはタカちゃんなりにプライドを守ろうとしている模様。
でも、あまり煽ると芹沢君が「勝負!」と暴走するので気をつけろ。はっはっは。
(2011.8.7拍手)
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