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拍手置場
仕事してください ピオニー+ジェイド




ブブブブブブと先程から存在をアピールしている音を通信させる個人用として配布された音機関を見た。
便利なものだと思うがたまに欝陶しくも思う。
特に、今みたいに就寝しようとするときは

ためていた仕事を終え(明らかにこれは一軍人である者がやる仕事ではないもの−−つまり陛下から押し付けられた仕事−−も混ざっていてうんざりしたが)やっと、就寝しようとしていたのだ。
無視しようかと思ったが、このネクロマンサーに勇気を振り絞ってかけてきた新人などならば哀れだ、と考えを改める。

自分の噂ぐらいは知っている。
中々愉快だからほっといていた。
たまーに本当にたまーに、だが、本当ですかと聞く勇敢な新人ににこりと否定も肯定もせずにいるのも原因だろう。
ほっといているのをいい事に古株のものたちが面白おかしく新人達に風潮していて化け物のように扱われているのだ。
やれ、ぬらりひょんだの、死に神だ、人外だと噂は流れている。
………いや、心当たりがないとはいえないものも数多くあるのだけれども。

ぷつ、という音をたてて出る。



「…はい、」

「ただ今留守にしてるぞ!なにか用事があるならブウサギの事を褒めちぎってから用事をいえ」

「…切りますよ?」


なんですか陛下と勤めて冷静に答える。
ぷーぷーという馬鹿にしたような音が届く。
とりあえず機器を床になげつけ明日はブウサギ定食にしようと心に誓ってベッドに入った。






人でなしな皇帝と可哀相なネクロマンサーの話




(「やめろ!話せばわかる!!…ただブウサギの可愛さに目覚めてほしかっただけで…っ留守電を装ったのはただお茶目だっただけだろ!なんでそんな怒るんだ!!」
「……どっかのおバカな上司のせいで忙しすぎて眠れてない状態だったんですよねーやっと眠れると思ったらアレでしたから……少し腹がたっちゃいました」
「あぁ知ってたぞ!だから職務中は遠慮して終わった頃を見計らってだな…ってサフィールを刺すのをやめろ!!」)




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