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JL遙4パロ








冷たいものだと思ってた。
それか、すごく熱いものだと。
だって昔あの赤を被った時、とても熱くて、冷たいものだったから
(怖い怖い怖いと恐怖していたものなのに、)

「なに、もわからない、な」

ははは、と笑う。
その声がなんだか妙にからから渇いていて、変に感じた。
そしてこれが死ぬって事なのかな、と思う。

『…願いは叶いましたか?』

静かにそういう男の声にうん、と頷く。
叶ったよ、叶った。
最後にお前に会えたから。

「ジェ、…ド」

ありがとう。
吐息にしかなっていないかもしれないが、ただ、心からありがとうと呟いた。


『死は赤い目をもつ悪魔の姿をした−−−−』


いつだったかのローレライの言葉を思い出す。
あぁ、あれはおまえの事だったのか
あんなに怯えていたのに、赤い目をもつ悪魔、それがお前だったのなら…
(怖がることなんてなかったのにな)
クスリと少しだけ笑う。

悪魔の顔を見る。
はっきり見えないけど、いつもの無自覚らしいあの泣きそうな笑いかたしてるんだなと思う。
苦手なんだよな、と苦笑いを作る。
そんな顔しなくていいのに、俺はこんなに幸せなんだから
お前に会えて幸せなんだから。


「…?」

淡い色の何かがふわりふわりと落ちてくる。
ふわり、ふわり
ぼんやりと見ていると突然あ、と思う。
これは、

桜だ。
見たことはなかったけれど、そうたしかにジェイドが言っていた桜だと、思った。

「……っ」

−−−−−−幸福、だ。うれしすぎて涙が出る。

『…この旅が終わったら、一緒に桜を見ましょう』
桜をみたことがないといった俺にくれたこいつの言葉。
そうだなといいながら無理だろうと思っていたのに、
それが叶うなんて。
(ホントにすごいなジェイドは)
アハ、ハと涙まじりの笑い声が出た。
涙のせいだろうか、もうほとんど滲んでみえないジェイドに笑みをむけて手をのばす。
いや、のばせている、だろうか。
それすらもわからない。
感覚がない。
滲む世界では自分の手を確認出来ない。

でも、最後に、最後だからこそ、

ジェイド、優しすぎて涙も流せない変な所不器用なお前に、

「好き、だ…イド」




死は幸福と同じ姿をした、




「?どうかしたのかジェイド」。
「…いえ」。
桜を見た気がしたんですが、と赤い目をもつ男は、そう小さく呟いた。











知らないからって遊びすぎました。
遙4やりたい…やりたいけど、経済がそれを許してくれない



あきゅろす。
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