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君の隣 †鏡月様リク(赤也甘)
君が隣にいるだけで、私はとても安心できる。



ずっとずっと、一緒にいれたらいいね。





ここは屋上。

いわゆる恋人達の為の場所だ。

『今日は一段と空が青いねー!風も気持ちいいし』

風に髪をなびかせ、名前は言う。

「そーいや、もうすぐ祭あったよな?」

こう口を開いたのは名前の彼氏である、切原赤也。

『あった!私超行きたい!!』

「ぃよっし!じゃあ行くか!」

『いいの?』

「た・だ・し」

『何?』

「浴衣、着てこいよ?」

『え、うん!』

という訳で浴衣を着て祭に行くことになった。





『祭だから人多いのは予想してたけど…これじゃ赤也探すのも一苦労だよ』

人込みから少し離れた所で赤也を探す。

『まぁ赤也のことだから遅刻してくるかなー?』

そう呟いた時、視界が真っ暗になる。

誰かに目隠しされたようだ。

「だーっれだ??」

聞かれなくてもこんなことをするのは名前の知る限り、一人しかいない。

『赤也でしょ?』

「なんだよ。もうちょっと悩めよ」

『こんなことするのは赤也しかいないよ』

「そうか?ってか、ヤバ…(///)」

『何?』

「お前浴衣似合い過ぎ。っつか可愛い過ぎ(///)」

『あ、ありがと(///)赤也も浴衣似合ってるよ。その………カッコイイ』

「おぅ(///)じゃあ、行くか」

お互い照れながら言葉を返す。

そして、赤也はそっと手を差し出す。

『?』

名前が頭に?マークをのせていると

「人込みではぐれたら嫌だろ?だから…その…」

赤也の顔が少し赤く染まる。

「手ぇ繋いでればはぐれねぇだろ!」

半ば強引に名前の手をとり歩き出す。





一通り出店を見て回り、休む為に神社の階段に座る。
『人込みに疲れた…』

「なんか食うか?」

『…かき氷食べたい』

「よっし!じゃあ買ってくっから、大人しく待ってろよ?」

名前の頭を優しく撫でて、赤也はかき氷を買いに行った。





「お待たせ」

『ありがと』

早速かき氷を口に運ぶ。

『おいしー!』

「名前、俺にも!俺にも!あーん」

『(ちっちゃい子みたい)はい、あーん』

「んま!やっぱかき氷はイチゴだよな!」

『うん!』

「そーいや、花火の時間って何時だっけ?」

『何時だっけ?えーっと――』

ドーン

『あ、今?』

「マジかよ!あーでも、ベストポジションじゃね?」

『花火良く見えるもんねー。綺麗…』

二人で次々に上がる花火を見つめる。

「名前」

『なに?――んっ』

振り向くと同時に赤也に口付けられる。

『んっ…ぁっ』

名前の口内に舌を侵入させ、絡ませる。

先程イチゴ味のかき氷を食べたからか、互いの口の中はイチゴの味がする。

しばらくして唇が離れる。

『(///)』

「ははっ!顔真っ赤でやんの!」

『誰のせいよ?』

「誰?」

『っ(///)赤也でしょ!』

「しょーがねぇじゃん。したくなったんだからよ!それに…」

『それに?』

「この祭の花火上がってる時にキスした二人はずっと一緒にいられるっつージンクスあっからよ。…信じてみたくてさ」

そう言って空を見上げる。

名前もまた空を見上げる。

花火はまだ上がっている。

「ま、俺らはそんなジンクスに頼んなくても大丈夫だろうけどな」

『そう?分かんないよー(笑)』

名前は妖しく笑う。

「へぇ?いっちょ前に俺を挑発してんの?…後悔すんぜ?」

『赤也なら後悔しないもん』

「言うじゃねぇか…花火も終わったみたいだし、帰るか。部屋来んだろ?」

『うん!』

「寝かせねぇから覚悟しとけよ?」

赤也は耳元で囁く。





『赤也、大好き!』

「俺は大好きじゃねぇなぁ…」

『えっ!?』

「バーカ。何はやとちりしてんだよ。大好きを通り越して“愛してる”ってことだよ」

『じゃあ、じゃあ、私も愛してる!』

今度は触れる程度の口付けを交わし、家路へと着く。




ジンクス通り二人がずっと一緒にいて、結婚するのはもうちょっと先の話……





END



☆あとがき☆
鏡月様に捧げます。
大変遅くなって申し訳…しかもかなりの駄文で、こりゃぁ、もぅ腹ぁかっさばいてお詫びを…という気分でございます。m(._.)m
感想くれたなら涙流して喜びますので…!

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