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 金髪のツインテ少女、ルチアノはメイルと今日こそ決着をつけようと意気込んでいた。

ずんずん! と廊下を歩いていたときに、一人、奇怪な少女が現れた。
緑のたゆたう癖のある髪に、桜の花びらみたいな瞳孔の、個性的な少女。
「ちょっとぉ!」

と、仁王立ちした、北国にあるエアリア家のお嬢様。それが、
ラコ・エアリアリティ=ミュンヒハウゼンだ。
長いから、ラコでいいよ。
「あなたたちが、ストックフィッ」

噛んだ間に、ルチアノたちはさっさと先へ歩いていく。

「わ、わたしが、結界を緩める手助けしたんだから! ちゃんっとCS計画は進めなさいよ!」

ずるずると引きずられながら、腕にしがみついたラコは、ルチアノのそばで強気で囁く。

コンシューマー計画。
それは、純血の 花たちを『消費』する、家畜化計画だ。
データ化し、数値化し永久保存の後に、他の人類の発展のための贄として捧げるというもの。


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あきゅろす。
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