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そこには棚があり、様々な瓶などや使わなくなった教科書がつまれていたけれど……
壁に、ひとつだけ、ツルナの目を惹くものがあった。
「おお、なかなか質が良いな」
壁に立て掛けられた『それ』を、あとからのぞいた彼も褒めた。
「たぶん、それをお前にということじゃないか?」
「い、いいのかな……」
壁からゆっくりはずすと、ツルナはそれを背負う。
「使い方はわかるか?」
「平気。練習する。すぐ覚えるわ」
そこには強い覚悟があった。
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