プリンセス・コネクト(3/7)



「今は緊急事態だからね、私も好きに出入りしてるんだぁ」

まだ煙の残る銃口の先を見つめながら彼女はニッ、と笑った。

「あの……!」

ツルナはぷるぷる震えながら強く声を出した。

「私、私にも、強くなることができますか」

彼女は考えていた。
討伐隊はよくわからないけど、自分も此処を、誰かを守る存在になりたい。

「あははは!
きみは充分に強いって。あれだけの啖呵が切れるんだからね。
でも、そうだね、素手では倒せないから……」

彼女は、ぽい、とその手に向けて鍵を投げてくる。ツルナは慌てて受け取った。

「それは、そこの廊下の階段下の倉庫、その入り口の鍵だ」


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