努力(7/13)
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なにかをやることは、心を機械にすること。
ただ集中だけすること。
――私にとっては、それが全て。
会話をしたり、仲良くふれあうと、座標がすぐにずれてしまう。
普段はよくても、こういうときの足手まといが嫌になる。
運動は得意でなかったけれど、何もかも気にせず、私は走った。
すぐに息があがり、胸に冷たい空気が溜まり苦しくなる。
先生、どの先生?
誰に話せばいいの?
とりあえず職員室かな。
階段を駆け降りようとしてふと後ろを見ると、
リークロード君が追い付いていた。
ダブルショック!!
「わたし、はぁ……、はぁ、必死に、走ったのに!」
「アホか。なに一人で行ってるんだお前は」
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