努力(5/13)

 メイルは、戦うと言った。リークロードや、その知り合いの5人ほども、討伐隊の誇りを見せるらしい。

横からすり抜けていくメイルを見ながら、ツルナは自席でおろおろとしていた。
(心が、機械になればいいのに……)

 自分のやるべきことに下手に意思を混ぜると途端に、彼女はいつものドジっ子になってしまう。
ただ一点これをやる、という意思のみを研ぎ澄ませる人を、天才や、力のある者と呼ぶのだろうけれど……


今、友達と穏やかに話していた彼女では、戦いなどとてもできる性質でなかった。


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