努力(3/13)

 どちらのクラスにしても並みでは入るのは難しく、文系に寄せられていた不名誉(やや理数系から見下される面があったのだ)からは少し脱したという様子。

 効果として、特文系クラスの卒業生の政治家が比較的わかりやすい発言をして注目されるようになってきたのも影響するのだろう。
これにより若者も多少、世間の大人と同じ場にいる認識をもった。
(撹乱のためとしか思えなかった不思議な言葉遣いが、近年で問題になっていた)


――ただ、今日の授業は、前回に引き続き
『好きな本を英訳しなさい』だった。

好きな人には好評だが、メイルのように眠くなる生徒には退屈だったので、彼女たちは、次の授業の先生がなかなか来ない予感に、わくわくしていた。

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あきゅろす。
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