努力(2/13)

 なので、そろそろ文系教育も若いときからどうたらと、以前に増した重要性を認め、偉い人がなんかそれらしく言わざるを得なくなったのだった。


 ――まだ始めの実験段階であるために紙の本を最後まで読む、だとか(意外とできない子がいる)
や、国語と変わらないものから始まり、暗号学、成分表の読み方、説明書を作る、

人別の会話の伝えかたや感情と言葉の結び付き(クローンと行き違いでいざこざを起こさないためのマナー)、主要な国の言語をマスターする、手紙を書く、書類のミスを照らし合わせて見分ける、ネットワーク内でのコミュニケーション……と、授業が多岐にわたっていた。

 特文系のクラスは、クローンクラスにもあるが、彼らは選択授業なようだった。
(ただでさえ書籍など誤解が多いからと、純血クラスは強制的に組まれるのだ)



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