努力
 どんなに努力しても、見てもらえるのは
ちょっぴり 足りない人。当たり前、が身についてしまっている人は、一番誰からも振り向いてもらえない。

できないよ、と泣いて共感してもらうことすらスキルだ。

『彼女たち』の次の授業は、特文A だった。
純血クラスは特別文系カリキュラムのクラスでもある。
 理系のレベルアップにばかり着目していた国が、ようやく重い腰をあげ高度文系用のカリキュラムを作ることになった。
新聞の内容を正しく読む子や、ニュースを読み解く子が出てくると国に不都合があったからと言われているけれど、今度は文系レベルが著しく低下し、会話の齟齬なども拍車がかかったためだ。

 クローンたちの純血狩りも、読解力が落ち、感情を発散させられなくなった子どもによる低年齢化が嘆かれていた。





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あきゅろす。
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