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 体力を削られるせいで結界からまともに出るすべにさえ頭がいかない。出られたところで、マイたちに邪魔されたら即死だろう。

「く……」

歩き疲れてどしゃ、と転びながら、足元の埃を払う。何時間、こうしてるんだろう。

「せめて、契約者を、変えさせなくちゃ……呪いの本と化したあれを使うのを、やめさせ、ないと……」

でも私に何が出来るんだろう。ふらふらした頭でぼんやりと考える。

体力が戻れば。

契約が変われば。

結界を壊せれば。


どれを選べば良いのだろう。少なくとも、ラストは期待出来ない。
ここは誰も来ない場所だから。

 だけど、生きている限り搾取され続けるなんて嫌だ。




……生きている、限り?





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あきゅろす。
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