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ストックフィリア
帰宅途中で黒い影におわれた生徒がいることや黒いマントを身につけたストックフィリアによる寮への襲撃があったこと。
そして幽霊先生によれば寮や校舎の結界が緩んでいたこと。
このことがクラスメート間で話題となった。
リークロード君がどし、っと椅子に座り偉そうな態度で、メイルちゃんと私に説明しだす。
「まずな、結界には血液反応によるプロテクトがある。
これを偽るには、
別の血を混ぜる、皮膚に埋め込みごまかすか」
メイルちゃんがささっと続きを言う。
「血に惑わされない術者を雇うことが考えられるかなー」
むっとしながらリークロード君がさらに付け足す。
「まあ術者だろ。埋め込みはリスクがある」
ここは、教室だ。私たちは帰宅を許可されないままにその一室にいた。
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