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短編
極道さんに妄想を


キャラ壊れ注意


俺は白百合の一輪挿しを眺めながらぼんやりとしていた。今日は組長さんは遅くにならないと帰ってこない。つまらないな。
会食とか言っていた。ということは夕飯も俺一人だ。ますます詰まらない。俺はここに永久就職してもう半年近いが実は組長さんと一緒の夕食というのはそんなにない。彼は忙しくて、本当なら毎日帰ってくるのも大変なのだ。
我儘は言ってられなかった。組長さんが俺を愛してくれているだけでいいのだ。
でも、寂しいものは寂しい。
だから俺は、最近よく組長さんで妄想している。





極道さんに妄想を





たとえば。俺と組長さんが大喧嘩しているとする。俺はめちゃくちゃ怒っていて組長さんの寝室に一ヶ月行っていない。それはもう大戦争だ。この屋敷の中で冷戦が起こっているとする。
そんなとき………組長さんが俺を見て一言

「戻って来い」

なんて囁いてきたら間違いなく俺は――――――許す。
それが浮気とかじゃなかったら大概の理由では許す。組長の顔にたくさんキスさえしてやれる。

たとえば。俺がここの廊下を歩いてる。その日はとても寒くて、風も少しある日だ。
組長さんの帰宅が知らされて俺は出迎えに出て、二人で部屋まで戻っているとき。
後ろで組長さんがあの極悪面なのに「くちゅんっ」なんてくしゃみをしたら。
間違いなく俺は―――――落ちる。

「はぁ…」

くちゅんって何だよくちゅんって。可愛いすぎんだろこんちきしょう。
あの顔でくちゅん。やば、惚れるっ。

たとえば。組長さんが帰ってきて着替えずに晩酌をしている。
背広を脱いだだけのベスト姿だ。
その時点でやばいほど男前だ。

そして俺はお酒を持ってにじり寄る。

『組長さん』

『なんだ』

『今日は美味しいお酒なんです』

『そうか』

『はい。高田のおじさんが秘蔵のを分けてくれたんですよ』

『そうか』

『でも一つお願いがあるんです』

『お願い?言ってみろ真人』

『あの…』

『なんだ?ん?』

『に、にゃーって言ってみてくれませんか!?』

『……何?』

『ニャーって!言うだけでいいんで』

『仕方ねえな……ニャー』


ニャーァァァアア!!
ぶすっとして拗ねたみたいにニャーァァァアア!
何なんだコノヤローかわいいいいい!あの極悪面でニャー!
抱きしめたいいい!
更にスーツってのがいいっ!ネコミミつけてぇえ!そして抱きたいぃぃ!

スーツ+猫耳+組長さん。やばい三種の神器揃った。



たとえば。
風邪で組長さんが寝込んでいるとする。
赤らんだ顔に潤んだ目で「真人、水…」なんか言って来たら。


『組長さん、はいお水です』

『ん…』

『あ、垂れてる…』

『つめた…っ』

『しょうがないですねえ』

『あ、りがと…げほっ』

潤んだ目で見つめてきて…。

ここは襲うでしょう!!!ありがとう神様なチャンスをふいには出来ない。

『組長さん、すみません…』

『なっ、真人っ…』

『許してくださいね』

『やめっ』

力の入らない組長さんをねじふせて服を脱がせたら厚い胸板が見えてくる。いつもしがみついてばかりのそれをなぞるといつもより高い温度で病人に御無体を働くということがリアルに伝わってくる。
組長さんは多分処女だからことさら優しくしてやらないといけない。

ズボンをおろすと多分元気がなくへたれている組長さんJr.と御対面。
大きくて逞しいけど流石にへたっているだろう。

『やめろ真人、ただじゃ済まさねえぞ…っ』

『俺に犯されたって周りにばれますよ、いいんですか?』

『っ!』

メンツを気にする組長さんは俺に犯されたなんて口が裂けても言えないに違いない。天下の京楽忠孝が囲っている愛人に犯されたなんて笑い話にもならないからだ。俺はそこに付け込んで組長さんJr.を愛撫する。

『くそっ』

『気持ちいいでしょう?いつも俺がしてもらってますからね。たまには逆もいいですよ』

『いら、ねぇっ…』

『そう言わずに…』


筋肉が綺麗についた足を抱えて抵抗を封じる。組長さんは恥ずかしいやら何やらで多分相当怒るだろう。イケメンが怒ってもイケメンにしかならないのだけれど。

『真人っ!』

『やっぱり元気ないですね…』

『くっ…げほっ』

『熱上がったらきちんと看病しますからね』

『今しろっ……』

『今はJr.の世話です』

へたっているJr.を何とか奮い立たせたらやっと秘境へ指を伸ばせる。
69やったときに見たそこは綺麗だったなー。
嘗めたらすごい抵抗。でも押さえ付けて拓かせていく。
初めてだと凄い衝撃だろう。
狭いそこを拓かせるにはとにかく気持ち良くさせるのが1番だ。
玩具は…アタッシュのを持ち出して細いバイブで拓かせていこう。

『真人…何やっ』

『バイブです。気持ち良くなれますから』

『やめろっ、裂け…』

『大丈夫ですって』

卑猥な玩具を飲み込んでいく組長さんの秘境。
組長さんは喉を反らして短く喘ぐ。違和感と痛みに耐えるしかない。

俺は組長さんの前立腺を探すために奔走している。前立腺はやばい、いくら組長さんでも太刀打ち出来ないだろう。

組長さんJr.は嘘みたいに元気に立つに違いない。


『ひっ…あぐっ』

『あ、ココですね?』

『っ…あぁっ……』


シコリ発見!
これさえなかったら世の中の男は道を踏み外すことはないだろうに。
組長さんは可愛く喘ぎながら混乱するだろう。

『気持ち良くなれたでしょう?』

『何こ、れっふざけ…っ』

『受け、どうです?イケるでしょう?』


そして俺は組長さんの秘境に指を埋める。熱く柔らかい腸壁は指を締め付けてきて気持ちいいに違いない。
組長さんはその極悪な面を歪めて鳴く。

それだけで俺のJr.は限界を訴えるけれどまだ我慢だ。
まだまだ拓かせないといけない。

先走りをダラダラ零す組長さんJr.に舌なめずりをして指をはわす。


『こんなにしてるんですから組長さんも淫乱じゃないですか』

『なっ…』

『気持ちいいんでしょう?乳首も立ってるし俺より素質あるんじゃないですか?』


『真人、調子に乗るのも…ひゃっ』

『すみません、聞き取れませんでした。乳首、感じます?』

『ひ、あっ』

俺は組長さんの乳首に吸い付き、転がす。
腹筋をなぞって脇腹あたり組長さん弱いから攻める。
組長さんは喘ぎながら睨み付けて来て俺はぞくぞくする。


『真人…ッ』

『どうしました?』

『イ…』

組長さんJr.は爆発寸前だ。でも俺はいかせない。
ここが正念場だ。

『なんです?』

『イかせ…ろ…』

『じゃあお願いしてくれません?』

『なっ』

『でなきゃいかせられませんよ』

『…っ』

『真人、抱いてって…』













「誰を抱くつもりだ?真人」


……俺はびくっと肩を跳ねさせた。同時に妄想から引きずり出される。

「く、組長さんっ!?」

「誰を抱くつもりだ?ん?」

い、いつのまにっ!
怖い、笑っているのが余計に怖い!本能的に逃げる俺をガッチリ捕まえた組長さんはゆっくりと繰り返す。



「だ、れ、を、抱、く、つ、も、り、だ?」



「あは、く、組長さん、とか?」


ああ、お父様お母様お姉様。
俺の腹上死は決定致しました。





お助けぇえええー!




俺の悲鳴が屋敷中に響き渡ったがもちろん誰も助けに来なかった。











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あきゅろす。
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