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幻滅デイリー
足らない足りない
 真っ白な牛乳で、透明な硝子のコップが満たされる。物には、いつだって何だって限界がある。いや、限界が待っていてくれる。

 ぼくは、いつまで経っても満たされない。隙間だらけの、この感情。ぼくには、限界という物が無い。ずっとずっと、先がある。人は羨ましいとは言うけれど、先が見えない階段を怖がらない人間がいるか? ぼくは、それを問いたい。

 彼にも彼女にも、君にもあなたにも限界は存在する。どこに行っても、どこまで行っても限界が見つからないぼくは一体どうすればいい?

 悲しくて、思わず耳を塞ぐよ。君は、目を塞いでくれれば良いだけ。

 限界知らずのぼくの生殺与奪権は、君にあり。

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