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幻滅デイリー
八の字眉の主人公
 思い出は美しいが故、知識に薄らぐ。

「これ、あげゆ」
舌足らずの、声。目の奥に残る、グリーン。3つから、4つに分かれた葉が。

 引っ越しだった。永の別れ、とも言うべきか。それから、彼女には会っていない。大きな目をした、小さな女の子。

 知識は、いつだってぼくを邪魔する。積まれ貯まる知識は、恐怖でついつい後退り。

 四葉のクローバーは、奇形。まるで、貰ったぼく自身が奇形と呼ばれているみたいで。

 知らない事は、最悪で最低限の恐怖。

[進]

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