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幻滅デイリー
ノーギャランティ
 ああ、また彼だと思った。これで、何日目になるだろうか。

 ぼくは、彼に会いたいのだろうか。いや、そうでは無い。会いたく──無い。会いたく無いはずだ。目覚めてから、何度目かの自問自答。夢に見るくらい、彼が恋しいのか。いや、そんな事は無い。恋しくは──無い。現で時間を割く程に、彼が気になるのだろうか。気にする事も無い、気に留める事も無いはずだ。だが、しかし──。

 手の暖かさ、体の柔らかさ、眼差しの冷たさ。ぼくだけには懐く、その不思議さ。ごし、と目頭を擦る。枕は、使っていなかった。最近、枕を使って眠ると首が痛い。伏せる様に眠ると、彼の夢を必ず見る。しかも、夢の中のぼくは彼を誘惑していた。夢の中では、現実の欲求が解放されて云々とは言うけれど。

 また、どこかで彼に会ったら一言だけ言ってやろう。
「出演料は払わんよ」

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あきゅろす。
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