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幻滅デイリー
R-18(嘘)
「男は、黙って口にその棒を含んだ。なぜなら、眠る前にはそうしなければいけない事を嫌でも知っているからだ。男は棒に前後運動を繰り返し、少しばかりの嗚咽を漏らす。やがて、男は口から唾液混じりの白い液体状の物を吐いたのだった。男は考える、何故この様に食べられる物では無い陳腐な棒など口にくわえなければならないのかと」
洗面所で歯を磨く男の隣で、喋り続けた男は漸く一呼吸置いた。

「お前、いい加減にしろよ。ただ、歯を磨いているだけなのにそういうナレーションは止めろ馬鹿が!」
「かーわーいーいー」
口を漱ぎ、タオルで水を拭う。
「俺は、可愛いじゃなくて河合だ」
「可愛くない河合について、どう思いますか河合サン」
「じゃーかしーわ!」
何だかんだと言って、揉める男二人。
「あー、もう仕方無いじゃんかー。暇だったんだしさー」
「仕方無くないし、暇なら何やっても良いのかよこのエロ魔神!」
頭を掻く男に向かって、吐き捨てる様に言う。
「何、ってナニか?」
「本当、お前の想像力が無駄に豊かなのがムカつくな」
「そら、どうも」
「褒めてねーよ!」
「お前こそ、初過ぎるんだよキモい」
「キモくねーよ! むしろ、普通だよ!」

………

「ところで、何の話してた?」
「知るか!」

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