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しばらくして見えた従姉妹の家にホッと息をはいて、ドアを叩きました。

「ルゥ!!開けて!!私よ、アリーシェ!!」

ガチャと音がしたと思ったら、すぐに可愛いらしい顔がアリーシェを覗き込みます。
その顔はアリーシェを確認すると花が咲いたような笑顔を見せました。

「アリーシェ、久しぶり!!あれ?なんか急いできたの?汗びっしょりだよ?」

「私は大丈夫、それよりも危ないのはこのあたりに狼がっ…」

「狼がいるから気をつけろってか?フッ…お前こそ気をつけた方がいいんじゃねーの?」

アリーシェがギリギリと振り向けばそこには…

「よぉ?さっきはよくも騙してくれたなぁ、おい。」

カイトが立っていました。

「誰?お客さん?」

呆然と立ちすくむアリーシェの横から顔を出してルゥがたずねました。

「ルゥ、危なっ!!」

アリーシェがルゥを家の中へと押し込もうとするも後の祭り。
カイトの姿を見たルゥはぽつりと

「狼さん?」

と言ったのでした。





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