龍と花 心配 なんて言おうか冷や汗を垂らしながら考えていたら、ふと頭に何かが乗った感じがした 顔を上げてみると、それは龍也の手で優しく俺の頭を撫でてくれている 「心配した」 「・・・ぇ」 「さっきも言ったが、お前はいつ狙われてもおかしくないんだ・・・今回は無事だったから良かったものの、次は無事に済むか分からないぞ」 頭をガシリと固定されて目を合わされる つい逸らしそうになってしまうが、龍也が心配してくれていたことが分るから逸らさずに見つめ返す 「龍也・・・ごめんなさい」 そう言うと龍也は、はー・・・とため息をついて俺の頭をガシガシと撫でた 「次からは何か言ってから行動しろ、それと近くに俺の部下がいたらそいつと一緒に行動するんだ、いいな」 「・・・」 「いいな?」 「はい」 一瞬「えー」と思ったが龍也からの威圧的な言い方に頷いてしまった・・・くそー・・・ [*過去][未来#] [戻る] |