龍と花
二人
***
〜side彰〜
さっきまで目の前にいたはずの少年は、自分の主の所に行ってしまった
「あーあ、行っちゃった」
コーヒーカップを下げながらポツリと呟く
ソファに座っているカイがジトリと俺を睨んだ
「なぜ店にいれた?」
ここ、喫茶eastは俺達がやっているチーム、KINGの溜まり場だ
この時間帯は一般人は店には入れない
・・・本来なら、ね
「規則を破るのか」
「そうじゃない・・・けど」
カイはKINGの総長だから、歳は俺が上だけどカイの方が立場は上
ま・・・それだけじゃないんだけど
「一目惚れ・・・しちゃったんだ〜」
あの子に
そう言うと、カイが不敵に笑んだ
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