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龍と花
嫌な予感程当たるもの

「・・・ぇ」

今・・・何があった?俺の目の前で・・・人が・・・シンダ?

「若!」

イケメンさんが後ろにいる人に頭を下げる
俺は呆然と立ち尽くしたまま。
ふと男の方を見ると、その人と目があった
つりあがり気味の鋭い目、漆黒の瞳に見つめられて体が自然に震える

「堂本・・・アイツは?」

その人は、低い声でイケメンさんに問う。堂本さんというらしい人は、ハッと顔を上げて説明を始めた

「さっきの男が人質に取 っていた堅気の者です」

若と呼ばれている人が、再び俺の方を見た・・・若って、堅気って・・・
一瞬頭をよぎった最悪の予感。
普通に生活していれば、全くかかわりあうことのない人達・・・・・ヤクザか・・・・
俺の体は恐怖に震え動かない
男が堂本さんのそばを離れ、俺の前まで歩いてきた

「ぁ・・・」
「俺が怖いか」

近くまで来ると、男が俺を見下ろしてきた
俺これでも175はあるんだけどな・・・とか、現実逃避してしまう

「怖いか」

再び問われ、小さく頷く。だってホントのことだもん。人を殺したんだよ・・・?


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