龍と花
俺の名前
「ぁっ!」
「やめろ彰、嫌がってる」
「ちぇ・・・はーい」
カイさんがマスターを睨んだ
・・・もしかして俺の為に・・・?
少し怖いけど近くまで行って、「ありがとうございます」と言うと、カイさんは初めて笑って、「気にすんな」俺の頭を撫でてくれた
・・・なんか・・・龍也みたい
・・・って、あ!!!!
「あ、あの!俺もう行かなきゃ!」
「えー・・・どうする、カイ」
「いい・・・名前はなんだ」
カイさんが俺の頭を撫でながら聞いてきた
あ、そういえばまだ言ってなかったっけ・・・
「か、楓です。日向楓」
そう名乗ると、二人とも目を見開いて固まってしまった
なんでだろ??
でも今は気にしてる場合じゃない・・・!
俺は急いでコーヒーを飲みほした
「ご馳走様でした!失礼します」
ペコリと頭を下げて走り出す
お店を出るときに、またおいで、とマスターが言ってくれていた
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