龍と花
やったぁ
ニコリと微笑んだ因幡さんに、俺もお礼を兼ねてニコリと笑い返す
「それに、何かあっても、俺が守るよ」
そう言って龍也を見る因幡さんの顔が
・・・少しだけ
あの夜に見た龍也の顔に似ていた
普段は見せない、龍也のヤクザとしての顔に
少しの間、龍也と因幡さんが見つめあう
因幡さんと違って、龍也は少し不機嫌そうな顔をしている
「チッ・・・分かった、お前の所でなら許そう」
見つめ合う・・・いや、睨み合うこと数分
折れたのは龍也だった
「本当?!」
俺が尋ねると
あぁ、と頷いて龍也は俺の頭を撫でる
良かったね、と因幡さんは微笑んでいた
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