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龍と花
お出かけ

脱衣場まで運ばれて椅子に座らされた

「大丈夫か」
「はい」

頭を優しく撫でられる

「なら、コレを着ろ」

そう言って渡されたのは、俺の私服だった
綺麗に畳んである。そういえば、洗濯中しとくって言ってたな・・・

「あの・・・」
「出かけるぞ」

早く着替えろ、と言われ慌てる
着替え終わって二人で外に出た
龍也はスーツを着ている・・・これからどこに行くんだろう

外に出ると、この家の外観が見えた
・ ・・とても広い・・・ヤクザさんのい家ってみんなこうなのかな・・・?
そんなことを考えている間に、龍也はどんどんと行ってしまう
慌てて後を追いかける
門をくぐると、外に車が待っていた

「・・・わ」

真っ黒なベンツ。いかにもヤクザさんたちが乗りそうなやつだ

「楓、乗れ」
「あ、はい」

相変わらずの俺様口調で促され、そそくさと後部座席に乗り込む。黒いスーツを着たお兄さんがドアの開け閉めをしてくれた
ありがとうございます、と言ったら、反対側から乗り込んだ龍也に腕を引かれた
何かと思って龍也を見ると、眉間にしわを寄せてスーツの人を睨んでいた
・・・なんで機嫌悪いんだろう

「出せ」

龍也のその一言で、車は動き出した


[*過去]

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あきゅろす。
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