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龍と花
生まれて初めてのキスマーク

「先に入っていろ、俺も流したら入る」

一人で先に湯船に浸かる
・・・何度見ても広いなー・・・ボケーっとしていると、龍也が体を洗い終わったらしく入ってきた
・・・んだけど

「あの・・・」
「なんだ」
「離れてください」
「嫌だ」

・・・俺は今、龍也の脚の間に座らされている
しかも後ろから腰をガッシリとホールドされている
どうしようかと悩んでいると、俺の肩口に龍也が顔を埋めた

「龍也?・・・っ、や!イタッ」

ちうっと首筋を吸われた

「な、に」
「キスマーク、受け取っとけ」
「は?!勝手に・・・」

龍也の方に顔を向けると、唇に生暖かい感触・・・キス、されてる・・・?

「ん・・ ・っは、た、つやぁ・・・」
「・・・は」

だんだん息苦しくなってきて、龍也の胸を押し返そうとするが、ビクともしない
ドンドンと叩くと、やっと離してくれた

「っプは!!ちょっ!」
「良いだろ、別に。お前は俺の妻になるんだからな」

ニヤニヤと俺を見てくる龍也に若干イライラとしてしまう
ムスッと睨み付ける

「ま、」
「ま?」
「まだ、なるとは言ってません!」


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