龍と花
龍、帰宅
あれから部屋でのんびりしていると、バタバタと足音が聞こえた
・・・本当に帰ってきた、若狭さん凄い
足音が近づいてきて、襖が勢いよく開いた
・・・そろそろこの襖は壊れてしまうんじゃないだろうか・・・?
「楓」
「龍也、おかえりなさい」
帰って来てくれたことが嬉しくて笑顔を龍也に向けると、龍也も優しく微笑んだ
「ただいま」
俺の隣に座った龍也に頭を撫でられ頬が緩む
「待たせて悪かったな」
「いいえ、大丈夫です」
「着物似合ってる」
「女物ですけどね」
ぷぅ、と頬を膨らまして龍也を見る
頭を撫でていた手が、今度は頬を滑る
「こっちの方が似合うと思った、綺麗だ」
「・・・っ、そ、で すか?」
「あぁ・・・・・・ん?」
俺の首筋に顔を埋めた龍也が、何かに反応した
「どうしました?」
「・・・楓、風呂に入ったのか?」
なんでわかるんだ?
「入りました・・・っ」
そういうとグッと手首を掴まれた
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