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龍と花


急いで謝るが、返事が一向に返ってこない

「・・・ ?」

おかしいな、と思った俺はソロリと顔を上げた

「―――っ」

そこに居たのは、両目を包帯で覆われた長身の男の人だった。着ている着物を着崩しているため、白い肌が晒されている
そして、やはり美人だった。
いや、もう驚かないですけどね!
というか、気配とか全然しなかった・・・いつ来たんだろう?

「あの、大丈夫ですか?」

聞くと、今度はゆっくり頷いた
耳は・・・聞こえているみたいだ。どうして包帯を巻いているんだろう・・・?
そんなことを考えていると、目の前の人が、俺の頬にそっと触れた
その手つきが優しくて、嫌だとは思えなかった

「・・・ふふ」

頭上で小さな笑い声がした
顔を上げると、お兄さんがクスクスと笑って居た

「君は優しい子なんだね」
「?」

突然そんなことを 言われても、どんな反応をしたらいいのか分からない
それに、この人と会ったのは、たった今、だ

「俺には分かるよ」

俺の心を見透かしたように、呟いた

[*過去][未来#]

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あきゅろす。
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