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龍と花


しっかりしていてもまだ子供だ。親が近くに居ないのは寂しいだろう

「でも、龍郎や組の皆さんがいますし、寂しくなんかないです」

そう言って龍郎君の頭を優しく撫でる龍征君

「僕も!りゅーせーが居てくれて、良かったよぉー」

ニコニコと笑う龍郎君。血は繋がっていなくても、本当の兄弟みたいだ

「二人ともいい子だね」

二人をまとめて抱きしめる
サラサラの髪が顔に あたってくすぐったい

「っひ、日向さん」

龍征君が照れているのか慌て始めた
今までこうしてもらったことがあまりないのかな・・・?
二人の頭を軽く撫でる

「俺には気を遣わなくていいんだよ、君はまだ子供なんだ、少しくらい甘えたって大丈夫」

そう言うと、龍征君は力を抜いて俺にもたれた

「日向さんは優しいですね・・・」
「そうか?」
「ふふ・・・」

ありがとうございます。そう言うと龍征君は腕の中から出て行った

「僕たちの部屋すぐそこなので。龍郎、行くよ」
「はーい、あ、お兄ちゃん」

去り際に俺の方に走ってきた龍郎君。
しゃがんで?と言われそれに従う
俺の耳に、口と手を持ってきて、小さい声で

「りゅーせー、嬉しそうだった。ありがとう、
お兄ちゃん」

そういうと笑いながら去って行った
あの二人は本当によくお互いのことを分かってる
俺は微笑んで二人の背中を見送った


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あきゅろす。
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