龍と花
五十嵐家の浴場
「・・・っ、広っ!!」
お風呂場についてまず脱衣所の広さに驚いたが、中に入るともっと凄かった
「ぇ、え!lionの口からお湯が!生で初めて見た!」
「そーなのー?」
龍郎君が下から俺を見上げてくる。きっともう見慣れてしまっているんだろう、だけどね
俺みたいな平凡には一生見れないかもしれないものなんだよ!
ビックリしすぎてライオンの発音がめっちゃ良くなってしまったよ
てか、どこかの高級ホテルか王宮みたいな造りだ・・・
家は和様なのに・・・ギャップが凄い
「お兄ちゃん、頭洗ってー」
龍郎君が椅子に座って頭を俺に近づけた
「いいよー、いつもは龍征君が洗ってくれてるの?」
「うん!」
「そっか、はいじゃ あ目、瞑ってー」
「はーい!」
元気な返事・・・いやー、こんな可愛い子なら俺も弟に欲しかったなー
いや、いるんだけどねー、弟。アイツ可愛くないんだもん
龍郎君の頭にお湯を頭からかけてシャンプーを手に取って洗う
柔らかい髪の毛が指の隙間をすり抜けて行ってくすぐったい
「痒いところはありませんかー?」
「ないでーす!楓お兄ちゃん洗うの上手だねー」
「そう?ありがとう」
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