龍と花
哀れ爽やかさん
何事だと見ていると、その人は手に持って いた何かを広げた
「男物ありました!!!」
「・・・・・・竹内・・・ちょっと・・・」
「ぇ?・・・っぎゃぁぁああぁ!!!!!!!」
何故か爽やかさんが、白木さんに引きずられていった
「・・・っ・・・ですか・・・き・・・!」
「ひ・・・ぎゃ・・・・・わ・・・!!」
廊下の向こうから二人の声が聞こえてくる
・・・何か時々悲鳴が聞こえるんだど・・・大丈夫なのかな?
暫くすると、妙にすっきりした顔の白木さんと、目に薄く幕を張った爽やかさんが戻ってきた
「失礼いたしました」
白木さんが頭を下げる
「さ、着替えましょうか」
そう言って白木さんが手に取ったのは、やはり女物の着物
「・・・あの、そっちのは・・・」
爽やかさんが持ってきてくれた、男物の着物を指さす
「アレは・・・駄目です。ささ、こちらを・・・」
白木さんはニコニコと俺に近づいてくる
爽やかさんを見ると、複雑そうな顔をしていた
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