龍と花 帰りを待つ 「お仕事ですか?なら俺帰りますけ「ダメだ」・ ・・ぇ?」 「ここに居ろ」 全部言い終わる前に龍也に遮られてしまった さっきまでとは違う冷たい言い方に、楓は固まってしまう。それに気づいた龍也が申し訳なさそうに眉を下げた ヤクザがそんな顔をしてはいけないでしょう と、言いたくなるような情けない顔だ 「・・・っ、悪い。今は居てくれ・・・詳しい話は後でする。・・・すまない」 龍也は頭から手を離してそのまま出ていこうとする 俺は焦って龍也の服を掴んだ 「あの、俺ちゃんとここに居ます・・・怒らないで・・・」 龍也が怒るのは嫌だ。さっきみたいに笑って居て欲しい・・・ 必死に目を見て訴える すると龍也はゆっくりと俺に近づいてきて ―――チュッ 「?!」 そのまま龍也は俺の唇に軽く キスを落として微笑んだ 「行ってくる」 そういうと今度こそ部屋から出て行った [*過去][未来#] [戻る] |