龍と花 大人の味 「なぁ、楓」 「はい?」 「俺のモノになれ」 「・・・それは?」 「・・・こういうことだ」 「ぇ・・・ンムッ?!」 ニヤリと笑った龍也の顔が俺の視界を覆った 口にぬるりとしたものが入って来て、やっとキスをされているのだと気付いた ・・・しかも、ディープな方・・・ 俺が龍也を押し返そうと腕を突っぱねるのもお構いなしに、龍也はそれを俺の舌に絡めてくる 「ん・・・っ、はん・・・はぁ」 体が熱い・・・溶けてしまいそうだ・・・ 龍也とのキスはほんのりとタバコの苦味がした 「んぁ・・・んんっ・・・んーー、はぁっ」 息苦しくなって龍也の胸をドンドンと叩いたら、やっと解放してくれた 「どうだ?」 龍也が俺の顔 を覗き込んでくる 俺はフラフラと視線を泳がせる、龍也と目を合わせられない・・・ だって、だってさ、あんなにディ、ディープなの初めてしたんだもん! 「気持ち、良かっただろ?」 俺の唇を親指で撫でながら、龍也はクツリと笑う ・・・感想なんて求めないでください [*過去][未来#] [戻る] |