龍と花
黒い人
「んっ」
目を覚ますと、俺は知らない家の布団の中。和室に一人寝かされていた
「〜〜〜っ、痛っ」
起きようとして体を動かしたら、腹に激痛が走った。様子を見ようとして布団から出ようとした
ら、違和感に気づいた
「あれ・・・俺、なんで服着てないの?」
布団をまくって見てみると、見事に全裸。なんで?why?
一人混乱していると、部屋の襖が開いた
「あ、目ぇ覚めたー?」
入ってきたのは・・・えーと・・・堂本さん・・・?だったような・・・
そういえば俺この人に殴られたんだっけ・・・思い出してしまって小さく体が震えた
「昨日はごめんねー、説明してる時間無くて、殴っちゃったから痣になっち ゃったねー」
昨日と同じ緩い話し方に、自然と力も抜けた
「・・・いえ。あの、堂本さん・・・でしたっけ、なんで俺拉致られたんですか?」
そう聞くと、俺が名前を知っていたことに驚いたらしく、一瞬目を見開いていた
すぐにヘラッとした顔に戻ったけど・・・
「俺名前教えたっけー?」
「あ、すいません。昨日、あの黒い人があなたのことをそう呼んでいたので・・・」
「?・・・黒い人・・・」
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