レイプ ※
うつ伏せに倒れる虎を足でごろんと乱暴にひっくり返し、男達の手が衣服に伸びた。




「お前たちやめろ!こたろーにさわるな、やめろってば!!」
「うるせえ、おとなしくしてろ」
「お願いだからやめて、もうこたろーに何もしないでよ!!」

千加の言葉を無視した男は、この非道な行為に自分も参加するため虎を囲む群衆に向かって歩き始めた。



シャツをめくり引っ張り脱がせ、他の手が靴を取り去っってく。


「うっ・・・・・・・・な・・なにす・・・」


自分の身に何が起こっているのか分からず身じろぎするが、動くと痛みを発する体は思うような抵抗も出来ず、服を脱がされていると気づく頃には、ベルトを外されジーンズと下着も一気にはがされ、虎の裸体は20人の男達の眼下に晒された。



始めはレイプを躊躇していた連中だが、暴行を受けぐったりと無防備に倒れる姿と、高1にしては幼く見える顔が苦痛に呻く表情に、もっと痛めつけてやりたいと嗜虐的な興奮がどこからか沸いてくる。
まだ少年のようなあどけなさを残す体は細く、よくこの貧相な体付きで自分達を相手にしてきたものだと、その筋肉のあまり付いていない体を執拗に視姦した。
肌には傷と打撲の痕が浮かび上がり、苦しそうに呼吸する胸が不規則に上下し、その胸に小さく咲くピンク色の突起に自然と目が引き付けられる。
腹部には自分たちが与えた痛々しいあざの痕が青紫色になって浮かび、その先にある薄い茂みの中には小さな肉芽がのぞいて見えた。

冷たい視線が次第に熱を持ち始め、嘲笑する声はゴクリと唾を飲み込む音に変化する。

「こ・・・こたろーに変なことするな・・・やめろ・・」

千加の叫びはむなしく屋内に響くが男達には聞こえていないも同然だった。集団で手を下す卑劣な行為は、その場の空気を淫靡なものに変え、それぞれの正常な感覚を麻痺させていく。狂気じみた行為を静止する者などもはや1人もおらず、誰もが喉を鳴らし哀れな生贄を慌惚たる表情で見やった。 そしてピロリと動画を撮影する音が鳴る。



「見てるだけじゃ意味ねえだろ、早いとこやれよ」


その声を合図に、近づいた数人の男達の手が虎太郎の体に伸び、それぞれ思う場所を探り始めた。

「な・・・な・・・・・に・・・・・・」

胸に伸びた手がいきなり突起を強く引っ張り摘み上げた。

「い・・・痛っ・・・さわ・・な」

左右の胸に走る痛みに、払おうとした手を抑えこまれて更に両乳首をもてあそばれる。

「くっ・・・・・・・いた・・・ぁ・・・ぁ」

「もっと痛くしてやれ、爪を立てろ、千切れたってかまやしねえ」

言われてもっと乳首を強くひねり上げた。尖った爪が皮膚に食い込み激痛が襲う。

「う・・ぐあ・・・あぁ・・・や・・・・・・・い・・いっ・・ぅ・・・・・ぐぁあ・・・・」

千切れるような痛みにギュッと閉じた目の端に涙が浮かぶ。乳首をなぶられ痛みに体を震わすその扇情的な姿に、男は気味悪く笑い次の指示を出す。



「そこ、舐めてみろよ。よがるかもしれねえぞ」

痛めつけられた突起をチュウと吸い上げペロペロ舐められ、歯を立てられた痛みや悔しさ舐められる気持ち悪さが入り混じって我慢できず涙が零れ落ちた。携帯を近づけられ泣き顔もアップで撮られたが、視界がぼやけてそれを捉えることはできなかった。そして下半身に手が伸ばされる。




「や・・・・っ・・・」


驚愕して閉じようとした脚を押さえつけられ、体の中心にある小さな肉芽を無造作にクニクニと手の中でもまれる。

「はは・・・これ、フニャフニャだぞ。こんなん勃つのか?」
「まじでやわい。これ勃ったらすげえわ」
「それ触っておもしれえか?」
「いいからやってみろって」

複数の男の手に虎のペニスが渡る。遊び道具を取り合う子供のように手荒くペニスを扱われ、痛みと恐怖に腰がビクッと引く。

「うわ・・ほんと何これ。マシュマロみてえ。これ勃たねえだろ」

嘲るような言葉を浴びせ虎を辱める男達に、その性器に淫猥な興味をひかれたあまたの手がペニスに集中する。無数の手にいいように扱われる虎の性器は縮こまったまま手荒く嬲られ続けた。

「触っても勃たねえな」
「くくっ、マシュマロは勃たねえだろ」
「この状況で勃ったら、それはそれで驚きや」
「でもおめえのは勃ってんだろ」
「マジか!」

隣に立つ男の膨れた股間を見て、何人かが馬鹿にしたように笑う。他にも同じように興奮した奴が自分の半勃ちの性器をズボンの上からしごいていた。



「いつまでそれで遊んでんだ、ケツの穴見えるように出せ!」

と、撮影する男がイラつきながらがなり立てる。



数人が足を抱え上げ、最奥の穴をむき出しにする。


カチン・・・


地面に硬質なものが落ちる。虎の脚を開く仲間に向かって、男がペンライトを投げつけた。

「それ突っ込め」

長さは10cmほどの、太さは1センチはあるそれを拾った男は躊躇することなくペンライトを穴にあてがい、その先をグイッとすぼまった入口に真っ直ぐ押して見たが、

「な、なに・・・や・・・・」

「これ、先も入んねえぞ」
「それくらい入るさ、無理やり押し込め」

入口をたたく凶器に、力んだ蕾は硬く閉じ異物の進入を拒んだが、グリグリとこじ開けるように回しながら食い込ませグイッと先端を無理やり突っ込んだ。

「痛っ・・・・・や・・・そ、んな・・・・・・・やめろ」

入口さえ入ってしまえば後は抵抗もなくスルリと入り、ペンライトの半分まで突っ込み中でグルグルかき回した。

「ひっ・・・・・や・・・」

秘所を晒す恥辱と、何でかき回されているのか分からない恐怖感、信じられない場所から訪れる痛みと不快な感覚に上ずったかすれ声を上げた。動かない足を必死に閉じようと抵抗を試みるが、男達に抱え上げられた足はさらに腹に付くほど折り曲げられ、殴られた腹が圧迫され一層痛んだ。そしてペンライトを挿入した入口に今度は指が侵入しようとする。爪の先がピッタリとペンライトに張り付いた狭い入口を引っかき、内部の粘膜に触れこじ開ける痛みに腰がビクッと跳ね上がる。



「いっ・・・痛い・・・や・・・やだ・・・やだ・・・・・痛い、さわ・・・ん・・なぁ・・・」



四肢を押さえつけられた虎には、首を振るしか抵抗を示す方法は無かった。ペンライトがスルッと引き抜かれ、代わりに別のものが入ってきた。


「う・・・・や・・・・・・ぁ」


冷たいステンレスの硬質なペンライトとは違った感触は、男の指だった。それは生暖かく中に触れ、うごめく指が内側から肉壁を押す感覚に恐怖、不快、恥辱そういったものが一気にこみ上げ狂ったように四肢をばたつかせた。

「ちゃんと押さえてろ!・・・すげえな、力が入るとこんなに締まるのか。はは・・・指が抜けねえ」

無我夢中で暴れたがそれはなんなく抑えこまれ、力を出し切った虎はグッタリと動かなくなった。それでも拘束する力を男達が緩めることは無かった。
ペンライトと中指の太さはさして変わらない。なのに思ったより感じる挿入への抵抗感に、虎の脚の間で穴をいじっていた男はリーダーの男に告げる。

「なんか塗るもんとかねーの。指もまともに入んねのに、モノが入るわけねえし」
「そんなもんいるかよ。切れようがどうなろうが無理矢理にでも突っ込めばいい」
「でもこれ、挿れる方が痛くねえ?」
「うだうだ言ってねえで、ぶち込むぞ」

痛みに耐える虎を写しながら、男はサディズティックな言葉を落とす。




「これからが本番だぜ、全員で突っ込んでやるから覚悟しとけよ」




カメラ越しに虎を見て残酷な言葉を下した男は、「俺が一番に犯る。お前携帯持ってろ」と言い捨てズボンの前をくつろげはじめた。

男が虎太郎の脚の間に入り、勃ちかけたペニスを取り出しゴシゴシと手荒くしごく。だんだんと反り返るペニスを絞る男の顔は、厭らしく歪んでいる。

「もっと足を高く上げてケツ出させろ!」

「ねえ、やめてよ、もう・・・・・・、それ以上・・・・も、やめて―――――!!!」

のどがつぶれるくらい叫んでも、誰も千加の言葉など聞かない。千加もレイプされそうになった経験があるがそれと今回のことは比じゃない。大勢で暴行したあげくレイプするなんて。まともな人間のすることじゃない。


(なんでこたろーがこんな目に遭うの)


千加は後悔した。自分がもっと真剣にケンカするこたろーを止めるべきだったと。たとえ椎神や京極にボコられたとしても、あいつらから引き離すべきだった。こたろーは好き好んでついて行っていたわけじゃない。いつも仕方がないといった感じで止める僕に苦笑いを残して部屋を出て行っていた。
僕が、僕がもっと本気で・・・こたろーに嫌われてもいいからケンカをやめさせるべきだったんだ!




「お願いだから、やめてよ・・・・・誰かぁ・・・・・・・・こたろーを・・・助けてよ」




(ケンカの仕返しならもうしたじゃんか!犯すなんてこと・・・・そんな残酷なことこたろーにしないで!!!)






・・・・・・・・・・
・・・・・ブ・・・・・・・ン




遠くから耳慣れない音が近づいてくる。賤しい声と音に支配されていた屋内に、別の新たな音が反響する。これは・・・排気音。



ガガガ・・・・

砂利の上をすべるような音がしたあと、大きな音はすぐに消えた。



(何だ?)



狂宴に耽ていた廃屋内は、外からの音に一瞬行為を止め入口に視線を移した。ドアに近い仲間の一人が、いぶかしみながら様子を見に小走りでドアに駆け寄る。鉄の重たい錆びた扉を隙間から覗き込むように開けた刹那、



「がはっ!」



開けたと同時にその男は後ろに吹っ飛んだ。



次回予告・・・「血の味」

明日は、ハロウィンの5コマ漫画(プラと龍虎の2編)UP予定。

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あきゅろす。
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