続続・風呂場で男子会 ※
「ペニスの先端だよ。今皮がちょっと剥けかかってるとこ、もっと大きくなるか、勃起に慣れてきたら自然に全部出てくるようになるよ」

「じゃ、俺・・その、病気とかじゃないの?」
「うん、大丈夫。今まで自分で触ってなかったから、ペニスがお寝んねしてたんだね」


遅いとか、痛いとか、手術とか言われていたから、病気なんじゃないかと心配したけど、そっか・・・大丈夫なんだ普通なんだ・・・

しかし龍成は俺のペニスから手を放すどころか、先から下に向けて剥けかけている皮をずらし始めた。
初めて顔を出す先端はピンク色で尿道口は少し色が薄く白っぽい、艶やかなてかりを帯びた果肉は、ちょっとでも触れられるとビリッとした痛みが走る。それはかなり痛い。ゆっくり片手で性器の中心を支え、もう片方の手で性器の先をつまみ、少しだけ覗いた亀頭の先を出そうと、包皮を親指と人差し指で器用にずらしていく。剥くと言われたが、実際はめくるとかずらすといった行為だ。


「い、、いっ・・痛い、やめ、痛いよ!!」
「我慢しろ、ついでだ、全部剥く」
「や、、やだ痛い、怖い・・・やめてよ、りゅ・・っ」


皮を剥く痛みと亀頭に触れる龍成の指が与える痛み、そして強引な手簡に恐怖が襲いかかる。


「やだ==。やめて、痛いよ、龍成、やめて、もうこわいよ・・ぅ・・・やめて・・よぉ・・・」


虎太郎は、体を強張らせて、子供が泣くように叫び、涙か水滴か区別がつかないものが頬を伝って流れ落ちた。


「ちょっと、龍成、いきなりは無理だって、亀頭の先っぽが出たばっかなんだよ。今日はここまで、慣れたらまた今度やってあげなよ」
「はぁ?ここでおあずけかよ」
「十分楽しんだでしょう」


楽しんだって・・・やっぱり。


「お、お前やっぱり・・」
「だって夏の最後の思い出に、一皮剥けて成長するって、最高だと思わない?」
「お・・・おま・・!!」

勉強とか、教えてあげるとかは口実で、やっぱり俺で遊んだだけなんじゃか。

「でも私達はいい思い出になりました。なんと言っても、コータの初めての体験に協力できたんですからね、って。こら、止めなって龍成」

椎神は、もうこれ以上はコータの体に負担がかかるからと、龍成の手を追いやって俺に風呂から上がるように促した。
俺は浴槽の淵にかけられていたタオルを取り、まだ痛みが残る前の部分を覆うように隠した。


「何が、夏の思い出だよ、ふっざけんな。変態!!」
「だって、コータばっかり楽しそうなんだもん。だからちょっとね〜し・か・え・し!!」


風呂の中から俺を見上げて、ウインクなんてして見せるから余計むかつく。さっきの花火のお返しだとでも言うのか。

恥ずかしい気持ちと、あいつらのいいようにされた怒りの気持ちでいっぱいだ。あんなとこ触られて、変な声も出ちゃったしもう最悪。超痛かった。それに、ピンク色の先っぽは引っ込んでいるけど、この固くなったのどうすんだ?まさかずっとこのままなのか?

怒りで爆発しそうになりながら風呂から出てて、脱衣所に入った途端、血の気ががサーッと急激に下がるような感じがして、目の前が真っ暗になった。
手をついて、床に座り込むと、椎神達の俺を呼ぶ声が遠くに聞こえた。目が回る・・・・
長時間お湯につかって、あまつさえ強制的に興奮させられた俺は、湯あたりを起こし貧血で座り込んでしまった。

フラフラの体を着せ替え人形にされて、両脇を2人にガッチリ支えられて、引きずられながら布団に転がされる。




やっぱり、ろくな事がなかった。今年も・・・・・




グルグル回る視界のように、俺の人生はこれから先もこんな風にグルグル回って、出口の見えない迷路をさまようのかな。

ああ、暗い。

真っ暗だ。

青春てもっと、楽しくて、明るくて、希望に満ちたものなんじゃないのかな。





おれの青春・・・何処行った・・・・・・





何か苦しい夢でも見ているのだろうか。
虎太郎はウーとか、ムーとかうなされながら、そのまま眠ってしまった。

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あきゅろす。
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