痛みの記憶 ※


ねっとりした汗が、体にまとわりつく。



手足には全く力が入らず指一本を動かすことも容易にならない。

熱を持った体は浮遊感に苛まれ、意識を失いそうになった。


「う、っあぅ・・」


首筋に痛みが走る。

肩に、胸に次々に痛みが走り、痛みに薄く目を開と獰猛な野獣が白い肌に喰らいつく姿が映った。

絹肌にうっすらと血のにじむ牙の痕が浮かぶ。


「い、いたぃ、ぅ」


痛みを訴えても野獣の行為は止むことなく、ギラギラした目で眼下に横たわる哀れな獲物を味わい続ける。

野獣の口が獲物の股間で震える肉芽を捕らえ、陰嚢を強く握りながら陰茎に乱暴にしゃぶり付いた。


「ぅん、あっ、い、やぁ」


ジュルジュルと卑猥な音を立て、根本から先まで痛いくらい強く吸い上げられる。

先走りの密を吸い出すように、肉芽の小さな穴を執拗に舌で刺激する。

チュッチュ、ジュルル

あふれ出る密を全て味わい尽くすがごとく、再び深く咥え込む。

内股がガクガク震えだした。体の中心に熱が渦巻いた。


「あ、やぁ・・だ、め、もう、」


無理矢理高められた欲望は、フルフルと震えながら野獣の口内で解放の時を待つ。


「も、あ・・・・・いやあぁぁぁぁ」


頭が真っ白になる。

震える陰茎からドクドクとはじけた蜜が出る。

野獣はジュッジュと音を立てて蜜を吸い、喉がゴクリと音を立ててそれを嚥下する。

それでもまだ、肉芽の先からじわじわとしみ出る蜜を一滴も残さぬように、執拗に舐め続けている。

額から汗がツーとこめかみに流れる。肩で息をして苦しさを逃していると、両膝の後ろを持たれ、ぐいっと左右に大きく開かれた。

後孔に自分の蜜と野獣の唾液が混ざったものが流れ落ちるのを感じる。

と、同時に熱くねっとりと濡れたモノが孔をこじ開けた。


「や、やぁだぁ」


野獣は指で孔を開きながら、中に舌を入れる。閉じた孔を開かれる不快感に背筋がぞくぞくした。

足を閉じようと抵抗すると、更に足を開かれる事になり、


「いっ・・」


孔に太い指がグイッと侵入する。

奥まで突き刺し中を混ぜくり、すぐに2本、3本と指が侵入しかき回す。
その指の蠢きに、突然ビリッとした刺激に腰が浮いた。


「あっ・・・そ・・ぁ・・」


孔の中の指がある一点をこすると、獲物は飛び跳ねるように体を震わせる。

何度も何度もこすり上げ、いつのまにかイッたばかりの小さな肉芽がフルフルと頭をもたげていた。

指が抜かれると同時に、湿り気を帯びて光る孔に飢えた野獣の猛った杭が躊躇無く穿たれる。


「ぐっ、いっ、い・・ああぁぁ、・・・あぁぁぁあぁぁあ」


最奥まで一気に突かれ、痛みで息が止まる。


「・・・・っ・・・ぅ・・・・」


野獣は獲物の苦痛の表情を見て、満足そうにくくっと喉の奥で笑っている。

そして再び首筋に顔を落とし獲物ののど元に喰らいついた。


「ぐあっ・・ん、、や、・・・め・・いた・・」


目から涙があふれる。

その涙を合図に、野獣は大きく腰を振り激しく律動する。

小さな孔を大きすぎる灼熱の杭が傷つけ犯す。



ヌチュチュズチッュズチッュ



容赦なく打ち付ける。

先ほど快感を呼び起こし掛けた小さな肉芽は、あまりの痛みに縮みこもっていた。


「う、ああううぅ・・、やめ、、、おねが、・・・やぁ」


痛めつけられる大きく広げられた孔から、血が赤い線のようにたれ堕ちる。

真っ白いシーツに鮮血の花びらがいくつも散る。

だんだんと痛みで意識が薄れていく。



野獣の肩に引っかけられた自分の白い足が、犯される動きに合わせてゆらゆら揺れるのを見ながら、哀れな獲物の意識はそこでとぎれた。

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