獣交 ※


薬指も追加し、3本の指で後孔を責める。



グチャグチョグチッ・・・グチャグチョグチッ・・・



「うっ・・・、うぐっ・・・・・・・・・・ひっぅ・・・」


吐き気がこみ上げてくる。そこには不快感しかない。

以前は前立腺をかすっただけでも電流が走ったような刺激によがり醜態をさらした虎太郎だが、今は快感など微塵もそこに存在しなかった。
使われなかったアナルはそこで刺激を得ることを忘れてしまい、後ろで快感を追うためには、再調教を施す必要がある。


(またペニスや乳首を同時に嬲って、そこに触れただけで孔に突っ込んでほしくなるような、そんな雌猫のような体に戻してやる・・・)


「慣れてねえってのも、初モノみたいで新鮮だよな」

「あ・・・・くっ・・・くぅ・・・っぅぁぁ・・・・」

「これくらいでいいか。これ以上やっても意味がねえ」

ズポッと指を引き抜き、背後で衣類が擦れる音がする。
龍成はベルトを引き抜き、ズボンの前をはだけた。

黒々と生い茂った陰毛の中から、赤黒い一物が天を仰いでそそり勃つ。

すでに張りつめた長くて太くい男根を数回手で扱き上げ、ジェルをたっぶり自分のモノにも塗りつける。
もう一度虎太郎の孔にもジェルを塗り、チューブを投げ捨てた。

虎太郎の腰を抱え上げ、尻を高く突き出させる。
更に足を大きく割らせ孔に猛る己を押し当てた。

「や、だめ!やめてくれ・・・龍・・・」

虎太郎の抵抗の言葉は最後まで紡がれることなく、それは悲痛な叫びに変わった。


「ぐうぅ・・っ、あああぅーーー、ぐあああああああっーーー・・・・!!!」


虎太郎の小さな蕾にメリメリと音を立てながら、龍成の雄が強引に侵入する。
十分にほぐされたとは言え、侵入してくる指とはケタ違いの一物に孔は耐えきれず悲鳴を上げる。

「いっ・・い・・、痛い!!痛い、ぁぁ・・・やだぁ、・・・・・っ りゅ・・せ・・・い・・・ああぁぁ・・ぅぁ・・・」

肥大した亀頭を埋め込み、痛がる虎太郎には目もくれず、己の欲望のまま更に奥深く突き進もうとする。
痛みに孔の括約筋はふるえ、これ以上ないほど伸びてピンと張り詰めた。ギリギリまで伸びきりしわの無くなった華開く蕾は、龍成のこれ以上の侵攻を必死に拒んだ。

「力を抜け。これじゃ入らねえ」

狭蕾が拡張する苦痛と龍成の雄が侵犯する恐怖で、無意識の内に虎太郎は自身を守るために下肢に力を込めていた。
侵入を拒絶し強張る孔。それは狭い内部を強欲に侵略しようとする龍成のペニスにも痛みを与える。 

「チッ、」

ペニスをクラウンの部分で止められた龍成は、ネクタイで拘束した虎太郎の手首を掴み、背後から犯す自分の方に引き寄せた。

「ぐぅああ!、っ・・・いた・・い、あ・・う、うで・・・・・・放・・せ・・・っう、あああ!」

両腕を後ろに引かれることで、頭を擦りつけて何とか支えていた体がシーツから浮く。体が弓のように後ろに反らされる体勢は、龍成が腕を掴んでいなければ自分で体を支えることさえできなくなった。

龍成は虎太郎に馬乗りになったような体勢をとり、手綱の代わりに腕を引き、突き出た尻に先端だけ穿ったペニスを上から突き刺すように構えた。
引かれた腕が痛む虎太郎は、縛られた手首の痛みを逃すため、シーツに立てた膝に力を入れて前のめりになりそうな体を支えようとするが、体力の限界に近い体では脚に力も入らず、太ももは震えズルズルと膝が左右に広がってゆく。

肩が、肘が、手首が悲鳴を上げ関節がきしむ。龍成に引きちぎられてしまいそうだ。

「うで・・・・・・っ、いた・・ぃ・・・・・はなし・・・・・いた・・・ぃ・・・」

きつく締められた手首は擦れて血が滲み、無理な体勢で拘束された腕は痺れ、元々負っていた怪我もその痛みを倍増させていた。
哀願しても腕の拘束は解かれず、虎太郎は意識が途切れそうになるが、そのたびに痛みで現実に引き戻され、また地獄のような終わらない苦痛を味わう。


(も・・・やだ・・・痛い、痛い、いた・・・い・・・・・)


灰色がかった視界にまた意識が遠ざかるのを感じ、このまま気絶した方がましだとも思えた。薄まる意識と痛みとを繰り返す中、力が抜けゆく体は次第に弛緩し、龍成が手を放せばそのまま倒れ伏すほどに、体は壊れた人形のごとく力なく揺れていた。

その下肢の力が緩んだ瞬間を見逃さない龍成は、蕾に割り入れていた欲塊を、一気に虎太郎の中に突き立てた。


「んぐぅ!!ぐあああああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーー・・・・!!!!」


悲鳴と共に搾り出した息が、止まった。



「ぐ・・・っぐぁ・・・・・・・・んぐぅ・・・・ぐあぁ・・・・・・」

時折かすれ漏れる、言葉にならないうめき声。
苦痛で顔が歪み、脂汗がドッと浮き上がる。
眉を寄せ、食いしばった歯は傷が開き血の味がする。

手首を掴む龍成の手が離れると、体は投げ捨てられたようにドサッとシーツに沈んだ。

犯されるあそこが・・・痛い。
もう・・・動くな。
もうそれ以上・・・・入る・・・な。

体を引き裂くような痛みは、昔何度も味わったが、11年ぶりに穿たれた雄は予想を超える痛みを虎太郎の下肢に与えた。狭い孔が、内壁が、灼熱の杭と化した男の激情を伝える。痛みと圧迫感と嫌悪感を嫌と言うほど体と脳に知らしめる。

あいつ、が・・・・

あいつ、の・・・が・・・また・・・中に・・・

お、俺の・・・・・・

くっ・・うっ・・・・・・クソッ!!

まぶたに熱がたまり、涙がにじむ。
上半身は崩れ落ち、壊れたおもちゃのように動かない。
ギチギチ軋み裂けそうな痛みしか感じないアナル。
内壁を通じ伝わる、熱を持ったドクドクと脈打つペニス。
何もかもが残酷で、受け入れることのできない地獄のような狂気の・・・・・現実。

「ぅ・・・・くぁ」

内部を犯す巨根の圧迫感に耐えきれず、口の端から苦渋の声が漏れる。



「タロの中は・・・・・」

己を虎太郎の中に納めた龍成は、ゆっくりと大きく息を吐き、倒れ伏した動かぬ背中に覆いかぶさる。
穿ったペニスにピッチリと隙間なく張り付く内壁の感触を味わい、うっすらと笑を浮かべる。

己とは反対に苦痛だけを味わい、それに耐える虎太郎の耳朶をペロッと舐めながら、

「すげぇ・・・・・いいわ。俺に喰らい付いてやがる・・くくっ・・・」

そう低音でつぶやき今度は耳朶を噛むと、その痛みに虎太郎のアナルがギュッと龍成を締め付けた。

「うっ、ああぁ」
「おいおい、煽るなよ。そんなに締めたら・・・イッちまう」

そう耳元で気持ち良さそうに呻き、虎太郎の喰い付きに歓喜の唸り声を響かせる龍成はもはや・・・・・獣そのものだった。



「まだだ、まだ全然 足りねぇ」

(こ・・・この男は、おかしい。)


「もっと痛みを味わうといい・・・そのタロの顔が、たまらねえ」

(龍成は狂ってる!!)


「も・・・苦し・・・・・・吐きそ・・・・・・も、抜ぃ・・」

耐えられない苦しみに懇願するが、加虐を愉しむ龍成は腰をグリッと動かし内部にえぐられるような痛みを与えた。

「痛ぃ!も・・ぅ・・ぐあぁぁ!」

密着していたタロの体はしっとりと汗に濡れ、その背から体を起こした龍成は、虎太郎の後孔から己のモノを亀頭のギリギリまで引き出した。

異物に馴染もうとしていた腸壁が、出ていくモノを惜しむようにからめ引きとめる。
腸まで引きずり出されそうな排泄感に尻を支える下肢が震えた。


「たっぷり味わえよ」


そして・・・再び、アナルの最奥まで一気に己を突き挿れた。

「ぐあああああーーー!!!」

内臓が押し上げられ吐き気が起こり、脳天まで突かれたような痛みが襲う。
虎太郎を串刺しにした肉棒の注挿が始まり、龍成の腰がスライドしその動きは激しさを増す。
腰を掴んだ指が肌に食い込み、獣の手形がうっ血の跡として身に刻まれる。
獣の飢えた雄の凶器がアナルを出入りするたび、グチュッグチュゥッと濡れた情事の音を立て、静かな和室に深く交わる卑猥な音を響かせた。

龍成の貪るような激しいトラストと大きく抉るグラインドに合わせて、揺れる視界は涙でぼやけ灰色がかる。
獲物は強者に思うがまま凌辱し尽くされ、目じりからは止まらぬ涙がこぼれ続ける。

獣に喰われる衰弱しきった体は、もうどこが痛いのかも・・・・・分からない。

「もっとだ・・・もっと・・・俺を、楽しませろ・・・」
「・・・ぅ・・・・・・・・・ぅ・・・・・・・」


「お前だけが、俺を・・・」

「・・・・・・・・ぅ・・・・・」




――― 俺を満足させる




身を引き裂かれ、喰われ続ける捕われた獲物。
犯され、消え入る声。


灰色の絶望の世界で虎太郎は、快楽に喉を鳴らし歓喜の咆哮を上げる獣の声を遠くに聞きながら、暗い深淵に堕ちて行く。


獣交は、虎太郎の意識が途絶えても、終わることはなかった。

[←][→]

20/23ページ

[戻る]


あきゅろす。
無料HPエムペ!