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†黒執事+黒猫†
†黒執事+黒猫 act.111†


「……そういうことか………貴様っ…」


私の言葉で気付いた坊ちゃんはセバスチャンを睨み付け苛立ちを露わにする。



「……私は、貴方の命令一つで

貴方の"駒"となり

"剣"となる





さあ…

  チェックを


      ご主人様」





資料を撒き散らし笑うセバスチャンに私は悔しげに見つめるだけだった。



……………………





それから坊ちゃんの命令で私たちは貧民街(イーストエンド)へ向かう支度をはじめる。

坊ちゃんいわく"イーストエンドでいつも姿は目立ちすぎる…"ということなのだ。

そして"特にメイド姿のティナが目立つ"とのご指摘により私はセバスチャンが用意してくれた服に着替えることとなった。




「何これ…」


「動きやすいでしょう?」



クスリと笑ったセバスチャンを下から睨みあげる。

…が、深く被った帽子が邪魔で上手く見上げることは出来ない。



「……………」



確かに動きやすいけれど…
これは明らかに……


……男装だ……。




「よくお似合いですよ」


「別に嬉しくないわ」



ふてくされたように息をつく私にセバスチャンは"困りましたねぇ"と苦笑する。






‐act.111‐

†男装した猫はきっと男前。

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