†黒執事+黒猫† †黒執事+黒猫 act.102† 「…な…に?」 「たとえこの身が滅びようとも私はお傍を離れませんよ 地獄の果てまでお供しましょう それほど……」 私は悪魔でありながら 猫の… 貴女の虜になってしまったみたいです。 「…何なの…急に?」 「いえ… 坊ちゃんへの忠誠心を貴女に伝えたまでですよ」 「あ…坊ちゃんへの忠誠心…ね」 「…はい。…何か問題でも?」 「……ないわよ」 納得したように頷き目を逸らす貴女が愛しいのです。 こんな気持ちは今までにない感情で…… ゆえにこの感情への接し方が分かりませんよ。 「先に帰るわよ?」 「私もご一緒に帰りますよ」 悪魔が恋をするなど前代未聞ですね。 ましてや黒猫に。 叶わぬ恋だと笑われようと、気付いてしまったからには仕方ないでしょう… 振り向かせて見せますよ? 私は悪魔ですから… 手に入れたいと思ったものを見過ごすなど優しい事は出来ません。 手に入れたいものは手に入れる これが私ですからね。 覚悟して下さい…… 私を虜にした罪は重いですからね。 ‐act.102‐ †悪魔の宣戦布告。 †前††次† |