†黒執事+黒猫†
†黒執事+黒猫 act.100†
さてと。
パンっと両手を払い地面に倒れ込む男を見て苦笑する。
「…手加減できないって言ったでしょ?」
まあいいわ。
倒れた男から仮面を奪い目の前の扉に手をかける。
扉を開くとザワザワとした雑音が耳にはいると同時に、目の前には仮面を付けた大量の人。
やっぱり
闇オークション…―
「ご静粛に
…お集まりの皆様」
この声は?
子爵の声……
立ち尽くしたまま子爵の声がする方へと目をやると私は驚いた。
そこには目隠しをされた坊ちゃんが座っているからだ。
それも鳥のように檻に入れられた状態で。
…………セバスチャンは何をしてたの!?
「…こちらの商品は…
愛玩するも良し、儀式用にも映えるでしょう
バラ売りするのもお客様次第」
何をバカなことを…
呆れた私は仮面の下で唇を噛み締める。
「…スタートは1000から!」
その声とともに坊ちゃんの目隠しが外されあたりは暗くなる。
「セバスチャン…ティナ……
………僕はここだ」
その言葉に私は会場にいる客を気絶させ、舞台にいる子爵に手を出そうとしたところで肩を掴まれ止められた。
「…!?」
「汚れ役は私がお受けしましょう」
バキッゴキッ………
スッと後ろから通り抜けていった黒い陰に私は小さく舌打ちをした。
‐act.100‐
†ついに100到達。
ここから悪魔が始動します。
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