副管理人:鋼鉄黒龍の小説『ネギま!special』 隠れていた者 第4話:隠れていた者 全員が部屋を出て、遠く離れたのを確認した後、天井に向かって急に西の長の口が開いた。 西の長「こそこそ隠れてないで出てきたらどうですか。魔法を知らない、もしくは知っているが、深くかかわっていないものには出て行ってもらいました。大人しく姿を現したらどうでしか?」 黒龍「ばれていましたか。さすがは西の長。抜け目がない。」 そう言って、上から降りてきたのは、黒龍だった。ネギ・明日菜・かも葉も問い刹那も少し驚いたが、すぐに冷静になった。 カモ「やいてめぇ、やっぱり、関西呪術協会の反乱組織のスパイだったんだな。」 カモが怒鳴りつける。 刹那「我々の前に現れたのが運のつきだ。本山にまで入ってこようとは。成敗してくれる。」 刹那も叫ぶ。3人は、黒龍を囲み戦闘体制を整える。しかし・・・ 黒龍「こちらに交戦の意思はない。」 そう言って、黒龍は両手を上に上げる。それでも3人は体制を崩さない。 西の長「待ちなさい」 そう言って止めに入るのは長である。 西の長「彼は敵ではありません。それ以前に関西呪術協会にも属していませんよ。」 その言葉を聞き、3人は戦闘体制を解除する。 西の長「彼は学園長に言われ、極秘裏にここにくるように命じられたのですよ。あなた方のサポートとしてね。最初からいればいいものの、私や他の者にも内密にここに入ってきているとは、つい先ほどまで気がつきませんでしたよ。連絡がなければ、大変なことでしたね。」 黒龍「失礼ですが長、俺は友人に会いに来て、偶然にも、先生の目的地と同じだった・・・。それだけのことですよ。」 黒龍は、修学旅行の前の日曜日にあったことを全て話した。学園長と会ったこと、ネギのサポートを頼まれたこと、その件を断ったこと。ただ、親書とは別に西の反乱勢力の行動阻止のために本山にもぐりこんでいた。 ネギ「そんなことがあったんですか。」 ネギたちは、体制を解除した。そして、黒龍の疑いも晴れ、これで一件落着かと思いきや、事態は最終局面を迎えることとなったのである。 [*前へ][次へ#] |