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菊丸英二
大好きな君は一生僕のもの
そして今にいたる。
毎日のように優子を奪い合う部員。




「えっと…あ、あの…」


ホラ優子が困ってきたじゃん


「みんな〜優子に無理言い過ぎだよ。優子が困ってるにゃ!!」


「英二先輩…」


「そうだね。クスッあんま優子を困らせるのは良くないや。優子ごめんね」


「あっ大丈夫ですよ」(ニコッ


「じゃあ今日の所は解散」


部長の合図で皆お疲れさまでした〜なんて言って校門に向かっていく。


あれ?


「優子帰らないの?」


「あ、英二先輩。スイマセン今日教室の日誌を片付けないといけないんで…」


「待ってようか?」


「大丈夫です(ニコッ)掃除当番もありますし」


「分かったにゃ。じゃあ先に帰ってるね!」


はい!と家のカギを渡して校門を出る。


優子相変わらず可愛いな〜


好きな人はいるのかな…



なんて考えて俺は家に帰った。



ーーーー………



「はぁ…」

私はため息をついた。

クラスでは友達一人もいなく、話しかけてくれるのは海堂くんと桃城くんだけだ


「二人にも迷惑かけてる私って最低だな…」


「おい」


「あ、あれ?海堂くん!?帰らないの?」


「………また色々押し付けられたのか?」


「あっ…えっと…」


クラスで優子に対する苛めは尋常じゃない。

机にはマジックペンで死ねとか落書きされたり暴力を振るわれたり宿題や日誌。掃除当番を押し付けられたり…


なんでコイツは一人で抱え込むんだ…





「手伝う。」


そう言ってプリントをまとめる。


「えっ…でも…」


手伝うって言ってんだ。と言うと「ごめん、ね」何て言って申し訳なさそうに呟いた。


……俺は優子が好きだ。

だから苛められてる事も
遠慮しないで頼ってほしい


俺がいない時だって…


「知ってんだからな。俺や桃城がいない時にも酷い事されてるの。」


そう言うとビクッと震えて持っていたプリントを床にバサバサッと落としてしまった優子。


どうして隠すんだ…



「優子…」


ギュッと抱き締めると体が異常に震えてる事に気付く


俺はお前が頼ってくれるのが一番……嬉しいんだ…。だから俺に打ち明けてほしい。


「大丈夫だ。俺がいる」


「あっ…」


明らかに声が震えてる。

泣いてるのか…?



「ゆう…」


顔を除こうとした時



!?

はじめて気付いた。

優子の体に出来ている痛々しい傷跡

数えきれないくらいだった

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